妊娠するには、男性の精子と女性の卵子が必要です。
昔は女性ばかりが取りざたされ、男性は無条件に大丈夫、という風潮がありましたが、
それは今や幻想です。

赤ちゃんがなかなか授からない原因の半数は男性にある、という結果も出ています。

なので、赤ちゃんを望んで治療を開始するにあたっては、必ず男性側の検査が必要です。

 

赤ちゃんができるための男性側の条件として

 

・セックス(射精)ができること

・精液の中に、元気な精子がたくさんいること

 

このうち、勃起不全(ED)は本人でもわかりますが、精子が元気か、数は十分か、
奇形の精子が多いか、などは自分では絶対わかりません。

本当は精子に問題があるのに、射精ができてるから大丈夫・・・と思いこんで検査もせず
女性ばかりが治療をし、結局時間とお金を無駄にしていたというケースは本当に多いです。

ですので、必ず男性も検査を受けてください。

 

【男性側の検査】

男性の検査は、まずは精液検査です。ここまでは、女性が通う不妊治療クリニックで検査できます。

 

●検査の方法

検査日の3-5日前は禁欲します。(セックスだけでなくマスターベーションもダメ。射精しないこと)

当日、クリニックに行き、採精室でマスターベーションをして精液を採取します。

もしクリニックに行けない場合や採精室がないクリニックの場合は、自宅で採精しても大丈夫ですが、その場合は、一時間以内(遅くても二時間以内)でクリニックに届けましょう。

 

●精液検査の内容

精液量、精子濃度(精子の数)、運動率、奇形率、のほか生存率や白血球数です。最近では、コンピューター精子分析装置を使って、コンピューター解析によって、運動率、速度、直進性などを詳細に測定するクリニックも多いです。

判断の基準については、ほとんどのクリニックが、WHO(世界保健機関)が定めた「基準値」を元にしていますが、クリニックによっては、それ以上に厳しい独自の基準を設けているところもあります。

※()内は、WHOの基準値です。

1)精液量(2.0ml以上)

2)精子濃度(1ml中に2000万個以上)

3)精子運動率(前進運動精子50%以上、または高速直進運動精子25%以上)

4)正常形態精子(30%以上)

5)生存率(50%以上)

6)白血球(1ml中に100万個未満)

 

●精液所見について

検査の判断については、これもまた、WHOが定めた「精液所見の分類」を元にされているところがほとんどです。

・正常:WHOの基準の正常値の条件を満たすもの

・乏精子症:精子濃度1ml中に2000万個未満

・精子無力症:直進する精子が50%未満、あるいは、高速直進運動精子25%未満

・奇形精子症:正常形態精子30%未満

・乏精子・精子無力・精子奇形症:濃度・運動率・奇形率のすべてが条件を満たしていないもの

・無精子症:精液中に精子がない

・無精液症:精液が出ない

・膿精症:精液中に多数の白血球(100万個/ml以上)が混入するもの

 

精子は毎日作られるため、同じ人でもその時々によって、状態かかなり変わります。なので、異常と判断された場合は、3週間程度の間隔を置いて、さらに3回くらい再検査を受けて、最終的に判断をします。